フランスのマクロン大統領は25日から、東南アジア諸国を歴訪する。米中双方から圧力を受ける東南アジアの国々に対して、両大国とは異なるパートナーとして経済や防衛分野などでの連携を呼びかける。ロシアのウクライナ侵攻とパレスチナ自治区ガザ情勢をめぐっても停戦などに向けて協力を求める。
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マクロン氏は30日までにベトナム、インドネシア、シンガポールを訪問し、各国の首脳や経済界の関係者らと会談する。インドネシアでは東南アジア諸国連合(ASEAN)の事務局にも足を運ぶ予定で、東南アジア全体との関係強化を図る。
シンガポールでは、欧州の首脳として初めて「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」の基調講演を行う。エネルギーや交通、防衛などの分野で東南アジア諸国との協力のあり方や中国にどう向き合うかなどについて演説する。
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